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新専門医研修、「指導医不在でも一定要件下で認めるべき」

レポート 2015年12月24日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は12月24日、「新しい専門医の仕組み―地域医療を守るための提案―」を公表した。2017年度からの新制度の開始に伴い、現在以上に医師の偏在が進むことを防ぐために、指導医が在籍していない過疎地の中小病院などでも、一定の要件の下で研修を認めることを求める内容だ(資料は、日医のホームページ)。これらの配慮が失われた場合、「現在の地域医療の機能を大きく損なうことが強く危惧される」としている。 新専門医制度では、19の基本領域別に、専門研修プログラム整備基準とモデルプログラムが定められる。それを基に、実際に研修を担当する基幹施設が、地域の施設との連携を視野に入れつつ、専門研修プログラムを作成する。この時期に提言を出したのは、各基本領域を担当する学会が現在、各基幹施設からの専門研修プログラムの申請受け付け、あるいはその準備を進めているからだ。 24日に会見した日医常任理事の小森貴氏は、内科領域の専門研修プログラム整備基準では、「指導医が在籍していない診療所や過疎地の病院等の特別連携施設と定義して、プログラム統括責任者と指導医による管理のもとで1年以内の研修を求め、地域医療やへき地医療の経...