1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「極めて遺憾」、改定率決定で中川日医副会長

「極めて遺憾」、改定率決定で中川日医副会長

レポート 2015年12月25日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会副会長の中川俊男氏は、12月25日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で、2016年度改定について薬価改定財源が診療報酬本体に充当されなかったことについて「極めて遺憾」と述べるとともに、2016年度予算案で社会保障関係費の伸びが機械的に5000億円に抑えられたことを問題視、これらが既成事実化しないよう、厚生労働省に対応を求めた。 25日の中医協総会では、21日に決まった2016年の改定率が報告された。これを受けて、中川氏は、「改めて2点を申し上げ上げる」と切り出した。 第一は、2014年度改定と2回連続で、薬価改定財源が、診療報酬本体改定財源に充当されなかった点。薬価(1.22%)と材料(0.11%)は通常改定で1.33%、加えて薬価の市場拡大再算定で0.19%、合計1.52%の引き下げ。さらに薬価の「特例再算定」などでも0.4%の引き下げを行う。一方、診療報酬本体の引き上げ率は0.49%(『「2回連続のマイナス」、2016年度改定率決定』を参照)。「健康保険法上で明確に、薬剤と診察は不可分一体であるとされている。薬価改定財源を診...