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「かかりつけ医推進事業」概算要求から大幅減、厚労省予算案

レポート 2015年12月28日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省は12月24日、2016年度予算案を発表した(資料は、厚労省のホームページ)。予算規模は30兆3110億円で2015年度比3963億円の増加。政府全体の社会保障関係費は31兆9738億円で、同4412億円増の過去最大規模となった。新規の重点施策として概算要求で4.5億円を要求していた「かかりつけ医による医療提供体制の構築」は2100万円にとどまった(概算要求については、『「かかりつけ医」推進に4.5億円、厚労省概算要求』を参照)。病床の機能分化・連携、在宅医療の推進する「地域医療介護総合確保基金」は、2015年度の904億円と同額を確保した。 厚労省地域医療計画課によると、「かかりつけ医による医療提供体制の構築」事業は、8月の概算要求時点では「かかりつけ医を広めるためのモデル事業を市区町村から公募、優れたアイディアを採用する」としていたが、要求額の4.5億円から2100万円に大幅に減額された。モデル事業はできなくなったため、「予防・健康づくり、病診の連携、在宅医療・介護連携等、かかりつけ医として幅広く活動している医療機関について」の効果検証を行うとしている。2.3億円を要求し...