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最後に残る医師の役割、「責任取ること」 - 横倉義武日医会長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2016年1月9日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)、高橋直純(m3.com編集部)

――2016年には参院選もあります。 日医として初めての女性の組織内候補として自見はなこ先生を推薦する。新人では政策決定に直接関与することは難しいが、組織内候補の国会議員がいると国会、政府の情報を早く知ることができ、対応を考えやすくなる。同じく日医擁立の参院議員の羽生田俊先生といいコンビになってほしい。 政治の世界では、2016年にはG7(先進7カ国首脳会議)が日本で開催されて、同時に保健大臣会合がある。各国の医師会と連携して、高齢社会のフロントランナーとして日本の医療を世界に発信していきたい。日本の公的医療保険とアメリカのような民間医療保険のどちらが国民にとって幸せかを議論できれば意義があると思う。 日本医師会の横倉義武会長 ――将来の医療体制という点では、団塊世代が後期高齢者になる2025年はどのように展望しますか。 テレメディスン(遠隔医療)が進んでいるだろう。現在もアップルウオッチのようなスマートデバイスで心拍数を記録できるようになっているが、さらに一般的になってくるのではと思う。在宅医療がやりやすくなるなど、医療の在り方も変わってくる。 一方で、医療も介護も最終的には人が人を...