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ドイツの薬局・薬剤師レポート

オピニオン 2016年1月6日 (水)  アッセンハイマー慶子

ドイツの薬局で薬事従事者として仕事をするには、薬剤師、PTA(Pharmazeutisch-Technische Assistanten 薬学技術アシスタント)、PKA (Pharmazeutisch-Kaufmännische Angestellte 薬学商業従業者)のうち、いずれかの資格が必要です。PTAは、薬剤師と共に処方箋業務など薬事専門業務にあたります。一方、PKAは薬局で扱う医薬品・製品の在庫管理を行います。今回は他の欧米諸国でテクニシャンと呼ばれている資格「PTA」についてご紹介いたします。 ドイツのテクニシャン事情は?「PTA」の仕事 PTAの活躍 医療の進歩に伴い、薬局の業務は専門化、多様化が進んできました。薬局で働くスタッフには、法規、調剤・販売業務面で、多くの専門知識と高度な専門技術が求められるようになったのです。それに伴い、1969年、旧資格・薬剤師アシスタントに代わり、PTAが誕生しました。そして、ドイツ薬局のターニングポイントとなった2004年の医療改革以降、PTAは薬局業務を支えるため、その重要性を増しています。 2004年以後の度重なる薬事法規の改正で、...