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肺がん治療でオプジーボを出来高算定

レポート 2016年1月13日 (水)  成相通子(m3.com編集部)

2015年12月に追加の効果・効能として「切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん」が厚生労働省に承認された、免疫チェックポイント阻害薬、PD-1抗体「オプジーボ点滴静注20mg、同100mg」(一般名・ニボルマブ)について、DPC施設でも出来高算定を認めることが決まった。実施は2月から。1月13日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で了承された。1回投与が約118万円と高額で、特例的に早期に対応することになった。 オプジーボは、メラノーマの治療薬として、小野薬品工業が2014年に製造販売承認を取得。非小細胞肺がんの2次、3次治療薬としても効果・効能の申請がされ、優先審査品目として特例的に短期間で薬事審査を受け、承認された。 オプジーボは通常、成人には1回3mg/kg(体重)を2週間間隔で点滴静注する。厚労省の試算によると、1回投与当たりの標準的な費用は118万449円と非常に高額で、これまでの2次治療の標準治療薬であるドセタキセルの2日間投与時の薬価4万9477円を大きく上回る。対象になり得る2次治療以降の非小細胞肺がん患者数は年間2.7万人...