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49症例で遺族が調査を同意、群大事故調

レポート 2016年1月18日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

群馬大学医学部付属病院で腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題を受けて、同大が新たに設置した外部委員による「群馬大学医学部附属病院医療事故調査委員会」(委員長:上田裕一・奈良県総合医療センター総長)の第11回委員会が1月17日に東京都内で開かれ、医学的な見地からの検証を依頼している日本外科学会の調査については、対象となる51症例のうち49症例で遺族の同意を得たことが報告された。報告書作成の方針について、「診療の質、手術の質を管理するところまで、医療安全管理体制が整っていなかった」という視点の下、歴史的な視点で診療体制やインフォームドコンセントの在り方を検証していくことが確認された。 この日の委員会は午前11時からに始まり、終了は午後4時20分ごろ。非公開で、上田氏が終了後に記者会見を開いた。医学的な見地からの検証を依頼している日本外科学会の調査の進捗については、対象となる51症例のうち49症例で遺族から同意が取れ、近日中にも外科学会が設置する調査委員会の小委員会が始まる(『外科学会が50人態勢で調査、群大腹腔鏡死亡問題』を参照)。2症例について、遺族と連絡が取れていないという。 報告...