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「Visiting Professor」で国際化◆Vol.17

スペシャル企画 2016年1月20日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

――教授時代に力を入れたのが、教室の国際化だ。 海外の学会に出席させたり、留学生や海外の有名な教授たちを呼んで、教室員達に刺激を与えてもらった。「海外の学会に行きたい」という若手には、演題をできるだけ出してもらい、参加してもらった。 もっとも、海外の教授たちは、東京までは来てくれても、福岡まではなかなか足を延ばしてくれなかった。悔しいから、「Visiting Professor」という仕組みを作り、欧米の知り合いの教授たちに、九大まで来てもらい、学生たちや医局員への講義や回診を一緒に担当していただいた。 シンガポールからのVisiting ProfessorV.Tジョセフとの回診(提供:水田氏) 「明日の回診は、横文字よ」と言うと、若い医師たちは、ものすごくがんばってね。英語でプレゼンテーションできるよう、一生懸命に準備するわけ。海外の教授たちも、若手たちのたどたどしい英語でもきちんと聞いて、ディスカッションしてくれた。それはありがたかったね。胎児外科が、日本ではまだ許されていない時代。その分野では有名な医師が来日した時は、動物実験で教えてもらったりもした。 その一方で、若手医師を「V...