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日本とアジア、小児外科学会の会長◆Vol.18

スペシャル企画 2016年1月21日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

――教授就任から最初の5年は教室の体制作り。次の5年として、「小児外科の発展のために尽くす」ことを目指して、取り組んだ。 日本小児外科学会では、評議員、副理事長、理事長を務め、その集大成の一つとして、2000年5月に日本小児外科学会学術集会、11月にアジア小児外科学会を、いずれも福岡で開催し、会長を務めました。同じ年に二つの学会が重なり、2人の講師に、それぞれの学会の準備を担当してもらった。いずれもよい学会になったと思う。 日本小児外科学会総会の一番の目玉に挙げたのが、「Welcome back lecture」。日本に留学して小児外科を勉強しても、自分の国に帰らない医師も多い。けれども、私は、せっかく教育した留学生にはやはり自分の国に戻り、自分の国の子ども達のために、貢献をしてもらいたいという気持ちがある。だから帰国して、自分の国の子ども達のためにがんばっている元留学生達を日本小児外科学会に呼んで、彼らのブラッシュアップの意味でも、今、どんな仕事をしているかをレクチャーしてもらった。全国の教室に連絡し、「うちの教室の費用で呼ぶから、該当する人がいたら、紹介して」と頼んだ。「Welco...