「ダ・ビンチ」、腎臓がんにも保険適用へ
レポート
2016年1月20日 (水)
成相通子(m3.com編集部)
1月20日に開催された中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で、内視鏡下手術用ロボット、「ダ・ビンチ」を用いた腹腔鏡下腎部分切除術が2016年度診療報酬改定で保険適用されることが了承された。ダ・ビンチの保険適用は、2012年度から保険適用された前立腺がんに続いて2番目(資料は、厚労省のホームページ)。 この日の総会では、他にも小児腫瘍を対象にした陽子線治療と切除非対応の骨軟部腫瘍を対象にした重粒子線治療など計14の先進医療の保険適用が了承された。陽子線治療や重粒子線治療をめぐっては、先進医療に10年以上指定されているものの、有効性や効率性の十分な評価ができていないとして、その取り扱いが争点になっていたが、一部の対象疾患について、保険適用が初めて認められた。対象以外は先進医療Aで継続することが決まった。エビデンスを蓄積するため今後、(1)学会の示した統一方針に則って実施、(2)症例について、学会のデータベースに登録――を求める方針。 引き続き先進医療を継続するのは、保険適用の対象疾患を除く陽子線、重粒子線治療など計39の技術。悪性高熱症診断法など...
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