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学会に女性役員、「クォータ制」の導入を

レポート 2016年1月25日 (月)  成相通子(m3.com編集部)

「医学領域のガラスの天井をすり抜けて~女性活躍の量的拡大から質的拡充へ~」と題した、順天堂大学女性研究者研究活動支援シンポジウムが1月23日に開催された。日本女医会理事の津田喬子氏が基調講演を務め、個々人と社会の意識改革の重要性を指摘し、日本産科婦人科学会や日本麻酔科学会が進める女性役員の「クォータ制」の導入やキャリア教育の充実を訴えた。 日本女医会理事で、名古屋市立東部医療センター名誉院長の津田喬子氏 津田氏は医学会の役員数の格差について紹介。2011年の女性医師会員数は、日本眼科学会で41%、日本麻酔科学会で34 %、日本内科学会で20%など、一定の割合を占めるものの、女性役員数(2015年)は日本眼科学会1人、日本麻酔科学会では2人、日本内科学会においては1人もいないなど、女性の登用は遅れている。一方で、2013年に日本産科婦人科学会 が特任理事5人のうち3人を女性とすることや、2016年度から日本麻酔科学会でも一定数の女性代議員や4人の女性理事枠を新設するなど、「クォータ制」の導入の兆しが見えているという。 順天堂大学は、2015年に「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ」...