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新専門医制、大学は地域医療に配慮を - 池田康夫・日本専門医機構理事長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2016年1月26日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

2017年度の新専門医制度の開始まで1年強。2015年12月からは、研修プログラムの申請受付が始まるなど、準備が具体化しているが、同時に専門医研修のあり方が変わり、大学病院をはじめ、大規模病院に専攻医並びに指導医が集中し、地域医療への影響を懸念する声も出ている。 日本専門医機構理事長を務める池田康夫氏に、現場から挙がっている懸念やその対応を中心に、新専門医制度の準備状況についてお聞きした(2016年1月13日にインタビュー。計3回の連載)。 ――日本専門医機構では2015年後半、各地域で説明会を開催したとお聞きしました。 日本専門医機構の池田康夫理事長。 今、新専門医制度の準備は、正念場を迎えていると思っています。情報提供のために、昨年9月から12月かけて、新制度に関する説明会を北海道、東北、関東、北陸、中部、関西、中四国、九州という各ブロックのほか、要請があった県などでも開催しました。地方厚生局に案内をお願いし、大学病院、基幹施設の候補となる病院、医師会、行政の方々に集まってもらいました。各ブロックで、300~400人くらいの出席がありました。我々機構側が、新制度の概要や研修プログラ...