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「がん研魂」と「柔道魂」に生きる◆Vol.1

スペシャル企画 2016年2月1日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

胆道がん治療の第一人者として知られる、名古屋大学名誉教授の二村雄次氏。今はメスを置いたが、現役時代は、日本はもちろん、世界各国から胆道がんの患者が二村氏の手術を受けるために、名古屋を訪れていた。二村氏のもう一つの顔は、柔道家。名大時代は大学柔道部の主将を務め、今なお柔道を続け、後輩の指導に当たり、現在は名大柔道部の師範なども務める。 「医療も柔道も、チームワークが決め手」と語る二村氏。柔道家になるか、医師を目指すか悩んだ時期もあったという二村氏の「私の医歴書」をお届けする(計27回の連載)。 ――二村氏には、人生に二人の恩師がいる。一人が、名大柔道部の師範を務めていた岡野好太郎氏、もう一人が医師になってから5年目の時に研修した、がん研病院(現がん研有明病院)の外科医、梶谷鐶氏だ。 二村雄次氏は愛知県がんセンター名誉総長(撮影:近藤宏樹) 「柔道魂」と「がん研魂」。僕の人生を支えてきたのは、これら二つの「魂」だ。 高校時代から始めた柔道は、途中ブランクはあったものの、72歳になった今も続けている。日本マスターズ柔道大会には、2005年の大会から、連続出場中だ。 高校は、バンカラの愛知県立...