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柔道優先で一浪、名大医学部に入学◆Vol.3

スペシャル企画 2016年2月3日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

――ひたすら柔道の練習をし、試合に出るという、柔道一色の高校生活だったものの、授業だけは、出ていたという。 高校2年生の頃までは、将来は土木関係の仕事をしたいと考えていた。理系の科目は好きだったけれど、国語が大嫌いで、文系は絶対に性格に合わないと思っていた。橋や道路を作る仕事に憧れており、工学部の土木工学に進学するつもりだった。ところが、2年生の担任が物理の先生で、赤点を付けられた(笑)。だからその頃から工学部をあきらめて医学部受験を考えるようになった。実家が薬局で、子供時代、怪我をしては父親から薬をもらっていたことも、影響しているかもしれないが、医学部を目指したのは、直接的には、「物理が苦手になっちゃったから」という理由(笑)。 名大時代の講義風景。右端は第一内科の祖父江逸郎助教授(提供:二村氏) 旭丘高校は、進学校だけれど、非常に自由な校風だった。僕も柔道が主の日々で、高校3年の夏の大会までは出ており、受験勉強はあまりしていなかった。3年の担任の先生も、「大学受験に落ちたら、面倒を見てやるから、好きなことやれ」と。旭丘高校には、卒業生を対象に大学受験のための授業を行う「4年生クラス...