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DPC見直し決定、診療実態をより評価した体系へ

レポート 2016年1月28日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は1月27日、2016年度診療報酬改定における、DPC制度の改定方針を決定した(資料は、厚生労働省のホームページ)。DPCをI群からIII群に分けて評価する基本方針に相違はないが、包括評価に当たって、診療実態を適切に評価できるよう、各係数を見直すのが狙い。 DPCのII群の対象病院設定に当たって使用する「実績要件」において、従来の「外保連試案」に加えて、内保連(内科系学会社会保険連合)による「特定内科診療(2014年度版)」で定められた技術の実施も、評価対象に追加(『DPC病院、「高度な内科系技術」も評価』を参照)。 機能評価係数IIも、診断群分類点数表では反映しきれない患者の重症度を評価するため「重症度指数」を追加し、現行の7指標から8指標に増やす。「地域医療指数」では、新たに2017年度から「高度・先進的な医療の提供体制」を評価する。その指標としては、当初は臨床研究中核病院が挙がっていたが、診療側委員から反対意見があり、「年間10例以上の医師主導治験」などに落ち着いた(『DPC、「臨床研究中核病院」の評...