良いチームでいるために大切なこと vol.2

「薬局薬剤師への魔法のヒトコト」でおなじみの狭間研至先生の新連載は、チーム医療を円滑にすすめるための秘訣について。医師、調剤薬局経営者、日本在宅薬学会理事長と3つの顔を持つ狭間先生に全3回にわたってお話しいただきます。 チーム医療の一員としての自覚はありますか？ 「チーム医療の一員として、多職種連携の輪に入っている実感がもてない」という薬剤師の悩みをよく耳にします。例えば、医師会や歯科医師会、看護協会とのミーティングに参加して発言するけれど、議論が活気づかなかったり、他職種の反応が悪かったり、もう一歩踏み込んだ議論ができないことはありませんか。その結果、決められた通りに調剤して患者さんのもとに薬を届けるだけになってしまい、なんとなく「物足りなさ」「存在感の薄さ」を感じることはありませんか。 私は、薬剤師自身が「チームの欠かせない存在」として実感できていないのは、疑義照会に代表されるように、多職種の中で薬剤師の意見が反映されづらいことにあるのではないかと考えます。これはたしかに問題ですが、医師として何となくその理由が分かります。今回は、薬剤師がチーム医療の一員として重要な存在になるための...