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必要な医師数とは そろそろパンドラの箱を開けましょう

オピニオン 2016年1月29日 (金)  中村幸嗣(危機管理専門血液内科医)

日曜の朝日新聞記事です。(あの時それから) 記事中の元官僚の言葉に琴線が触り、こんなツイートをしました。 #朝日新聞 あのときそれから 医師数 ぶれ続ける政策より 将来に向けて医師はどれくらい必要なのか。(中略) 医療行政に詳しい元官僚はつぶやいた。 『誰も全体像をわかって議論していないのではないでしょうか』 それを調べるのがお前の仕事だろう 怒! 今からでも調べろ! 2016年1月23日 18:46 私のFBにも載せたところ同級生(消化器内科+精神科)からとてもいいコメントをいただきました。以下少し表題について書きたいと思います。 医師数は本当に足りないのか。今まで記事にしてきたテーマです。そして必要な医師数とはどこから導き出されるのでしょう。私の同級生のコメントです。 「必要」という基準ひとつとっても、「必要最小限」から「必要十分」まで幅が広い。また同じ日本語で「必要最小限」と表現しても、例えば極小未熟児が救えない地域が存在する状態を必要最小限の医療が確保されていると見るのか、確保されていないと見るかは論者次第で違う。 結局、「必要が充足された」の判断基準を共通化することなしに議論...