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北米現地レポート

オピニオン 2016年2月1日 (月)  五味さやか

日本で調剤薬局、ドラッグストアでの薬剤師勤務を経て、その後カナダの薬局でテクニシャンとして経験を積んだ五味さやか氏。その経験をもとに、現在お住まいのカナダ・ブリティッシュコロンビア州から、北米の薬剤師・テクニシャン事情をレポートしていただきます。 日本でも是非が問われる「テクニシャン」。カナダの事情は? ヨーロッパや北米などで、薬剤師の片腕として活躍しているのが「Pharmacy Technician(以下、テクニシャン)」。カナダでもその職種自体は以前からありましたが、「Pharmacy Technician」として法のもとで登録制度が確立し、「Pharmacy Assistant」と区別されるようになったのは、まだここ数十年の話。私が住んでいるブリティッシュコロンビア州においては2011年1月に法規制されたばかりです。ちなみにカナダ国内では、1991年にオンタリオ州が法規制を開始した他、アルバータ州、ノバスコシア州やマニトバ州でも登録制度を施行中です。法律の成立前は、日本での薬剤師経験があれば、現地の薬局でテクニシャンとして勤めることも黙認されていましたが、現在は、そういったことも...