1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 植物療法が変えるセルフメディケーションの世界

植物療法が変えるセルフメディケーションの世界

オピニオン 2016年2月5日 (金)  林真一郎(グリーンフラスコ株式会社代表)

セルフメディケーションの推進は薬剤師に課せられた役割の一つです。 東京・自由が丘でアロマ・ハーブショップ「グリーンフラスコ」を経営し、植物療法の普及に取り組む薬剤師の林真一郎氏に、「栄養」「運動」「休養」の観点で薬剤師が行う「ライフスタイル提案」についてうかがいます。 予防医療における食生活指導 現代医療における薬剤師の患者指導の目的は、適切な服薬指導を行うことで、薬物治療のアウトカムを高めることにあります。それに対して予防医療における薬剤師の患者指導の目的は「栄養」「運動」「休養」の3本柱によるライフスタイルを提案し、疾病を予防することです。 ライフスタイルの3本柱の中でも影響が大きいのが「栄養」、つまり食事療法の指導です。しかし、世の中には多くの食事療法があり、単にブームを狙ったものや、ひとつ間違うと健康を損ねるようなものも珍しくありません。薬剤師が指導すべき食事療法は、当然のことながら科学的根拠に基づく必要があります。また予防医療における食事療法は病人を対象とした厳密なカロリー計算や病態栄養学に基づいた献立ではなく、味の面でもコストの面でも「楽しみながら継続可能な献立」が求められ...