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20年後、総合診療医は増える?“消える”科は?◆Vol.3

スペシャル企画 2016年2月8日 (月)  聞き手:橋本佳子(m3.com編集長)、まとめ:成相通子(m3.com編集部)

渋谷 20年後の医療、社会の変化はどうでしょうか。人口減少で地方は過疎化して、単身世帯が増え、医師がいない地域も出てくる。そういう中で、医療はますます生活に密着する方向になるでしょう。病院を主戦場とする専門医も残らないといけないが、生活に入っていき、日常生活を見てコミュニケ―ションを取り、適切な所に紹介するというGPのような役割も重要になります。ご自身の役割はどのように考えますか? 麻酔科医の公平順子氏。 公平 私はまだ、自分の病院でキャリアアップしたいので、開業は考えていません。一方で、友人は何人か在宅医療メーンの開業をしているのを聞いています。私の住んでいる地域で一番足りないのが在宅医療をはじめとする高齢者のための医療で、東京都内でも同様の状況のようです。 渋谷 病院で燃え尽きたからではなくて、将来性を考えて前向きに、ですか? 公平 それもありますね。今は点数が下がりましたが、まだまだ稼げる時に、開業の新しい形態として転向していました。高齢者の集合住宅などに訪問するとかなり稼げる時期に、転向した友人が多いです。私もそれを聞いて、この業界はこれからだと思っていましたが、最近はそれほど...