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支払側、「全体は評価」、個別に懸念も

レポート 2016年2月10日 (水)  成相通子(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会による2016年度診療報酬改定の答申を受け2月10日、支払側委員が会見し、「全体としては非常にいい内容になった」(健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏)と評価する所感を述べた。個別項目では、看護師の夜勤時間のルール緩和やかかりつけ歯科医の評価などについては支払側の主張と異なる結果となり、「残念だ」との声も出た一方で、医療機能の分化やかかりつけ機能の強化の方針、費用対効果評価の試行的導入や薬価改定については一定の評価をする見方が占めた。 2月10日の中医協総会の後、健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏ら支払側委員が会見した。 幸野氏は、全体については中医協総会での意見と同様に、「いい内容になった」と繰り返したものの(『初再診料は据え置き、2016年度改定を答申』を参照。)、薬価改定の一部が診療報酬本体の充当に使われたことや、ニコチン依存症管理料で最新の資料が無かった点、7対1入院基本料で平均在院日数の短縮が含まれなかった点について批判した。 7対1入院基本料で、今回見直しをした「重症度、医療看護必要度」と在宅復帰率の要件に加え(『7対1病棟の重症者割合、25%に引き上げ...