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横倉日医会長、「2016年度改定の5つのポイント」

レポート 2016年2月10日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会長の横倉義武氏 日本医師会会長の横倉義武氏は、2016年度診療報酬改定の答申を受けて2月10日に会見した。今改定の位置付けについて、「地域包括ケアシステムの構築をバックアップする改定」と評するとともに、社会保障・税一体改革の第一歩が2014年度改定であれば、今改定はその改革を継続する一歩であり、2018年度の医療と介護の同時改定に向けて「たすき」をつなぐ役割を果たすとの見方を示した。 改定の総論としては、地域包括システムの構築に向け、「地域の医療資源を有効活用しながら、必要な財源を配分することが重要」であるとし、今改定は、前回の改定に引き続いて少ない財源の中、「それなりの評価ができたのではないか」とコメント。 改定の各論については、5つのポイントがあると説明。(1)患者の身近な診療所や中小病院のかかりつけ医のさらなる評価、(2)在宅医療の推進、(3)入院の機能分化、(4)医療技術の適正評価、(5)医薬品の適正使用――だ(文末参照)。 今改定は、認知症対策などの重点分野は評価された一方、初再診料をはじめ、基本診療料は据え置かれた(『初再診料は据え置き、2016年度改定を答申』を...