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調剤「一人負けではない」、日薬会長

レポート 2016年2月11日 (木)  成相通子(m3.com編集部)

2016年度診療報酬改定の答申を受け、日本薬剤師会の山本信夫会長が2月10日に会見し、「厳しい調剤批判の中、薬剤師、調剤の一人負けとの声もあるが、かかりつけ薬剤師という新しい切り口の中で、調剤報酬を一定程度評価いただいた」と総括した。山本会長は、医科・歯科・調剤の財源比率で調剤0.3を「何とか守れた」とし、診療報酬本体の調剤の改定率がプラス0.17だったことなどを評価。一方で、大型門前薬局の調剤報酬見直しについては、「忸怩たる思い」と述べた。 会見する日本薬剤師会の山本信夫会長。改定内容は『「内服薬2種類以上、減少」で250点』を参照。 山本会長は今改定について、「2025年の地域包括ケアに向けた、大きな方針が示された。力強いメッセージのある改定だった」と述べ、特に評価できる点として「かかりつけ薬剤師」という新たな概念に基づく点数の設定を挙げた。 「かかりつけ薬剤師指導料(1回70点)」と「かかりつけ薬剤師包括管理料(1回270点)」が新設されたことについて、「薬局や施設ではなく、薬剤師が調剤料以外の評価項目になったのは今回が初めて」と指摘。患者の署名付きの同意書や薬剤師の勤続年数、研...