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ICUの重症度変更、認知症等受け入れ評価

レポート 2016年2月12日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

2016年度診療報酬改定では、医療機能に応じた入院医療の評価を進めるため、重症患者を受け入れる特定集中治療室とハイケアユニット用の「重症度、医療・看護必要度(以降、重症度)」の項目と「総合入院体制加算」について見直す。項目の簡素化や、認知症や精神疾患患者の受け入れを評価するのが狙いだ(資料は、厚生労働省のホームページ)。 特定集中治療室等の重症度の見直しでは、A項目の「心電図モニター」「輸液ポンプ」「シリンジポンプ」の3つの評価を引き下げ、これら3つのみの該当者は「重症度」の基準を満たさない計算にする。一方で、B項目に「食事摂取」や「危険行為」などの項目を追加し、せん妄や認知症の患者などを評価。重症度の基準の厳格化する一方で、基準を満たす患者の割合は引き下げた。 ハイケアユニット用の重症度は、評価を簡素化した。B項目を一般病棟用の評価と統一し、6項目を削除する。経過措置として、2016年3月末時点の「ハイケアユニット入院医療管理料」の算定病棟は同9月末まで旧基準が認められる。 「総合入院体制加算」は、総合的かつ専門的な急性期医療の提供体制を評価する加算。ハードルが高いと指摘されていた「...