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手術料、約300項目で最大30%アップ

レポート 2016年2月12日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

2016年度診療報酬改定においては、手術料が最大約30%アップしたほか、幾つかの注目される医療技術が新たに保険適用された(資料は、厚生労働省のホームページ)。 手術料については、「外保連試案第8.3版」に基づき改定され、約300項目を引き上げた。一方、引き下げた手術料はない。前回2014年度改定で、約1割の大幅引き下げになり問題視された「緊急帝王切開」は、2万2200点(2012年度2万2160点、2014年度2万140点)で、2012年度と同程度の水準に戻った。ただし、「選択的帝王切開」は2万140点(2012年度2万2160点、2014年度2万140点)のまま据え置き。 長年先進医療として行われてきた小児腫瘍を対象にした陽子線治療と、切除非適応の骨軟部腫瘍を対象にした重粒子治療が、新たに保険適用されたことも今改定の注目点(『「ダ・ビンチ」、腎臓がんにも保険適用へ』を参照)。いずれも同点数で、治療費は15万点だが、治療適応判定や治療計画に基づく医学的管理などの各種加算の合計で23万7500点(237万5000円)となる。同じく先進医療から保険適用となった「硬膜外自家血注入療法」(いわ...