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KHS参加医師、「人事のため、医師として最低の行為した」

レポート 2016年2月16日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

ノバルティスファーマ社の降圧剤を巡る京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反(虚偽広告)に問われた元社員とノバ社に対する第9回公判が、2月15日に東京地裁(辻川靖夫裁判長)で開かれ、弁護側は、当時滋賀県内の病院に勤務していたKHS(Kyoto HEART Study)参加医師の供述調書を提出。参加医師は、人事上の優遇を得るために、自発的にバルサルタン有利になるように虚偽の報告をしたと証言。「医師として最低の行為を行った」と反省の弁を述べた。 KHSの事務局を務めた男性医師への検察側証人尋問も第8回公判(『KHS主論文、白橋被告が「手法」「結論」「図表」を作成』を参照)に続いて行われ、KHS論文に疑義が示された時の対応について説明し、白橋伸雄被告や京都府立医大元教授の松原弘明氏の指示で、自身が解析やデータ管理を行ったとする虚偽の説明をしたと証言。「嫌で嫌でしかなかったが、絶対服従の教授命令や尊敬する白橋先生の指示なので行った」と語った。本事件の取り調べの過程で、「2014年から白橋被告が改ざんしたと思うようになった」とも述べた。 「群...