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新専門医の開始延期も含め検討、専門委員会発足

レポート 2016年2月19日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

2月18日の社会保障審議会医療部会(部会長・永井良三:自治医科大学学長)で、日本専門医機構理事長の池田康夫氏が参考人として、2017年4月開始に向けた新専門医制度の準備状況を説明した。委員から開始時期の延期を求める意見が相次ぎ、永井部会長が「影響が大きいので、今後も引き続き議論したい」として、専門医制度専門委員会(仮)を設置して関係者が議論を深めることを提案。部会として了承した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 池田氏は、既に研修プログラムの申請が始まっており、「混乱は避けたい」として2017年度開始への理解を求めたが、日本医師会副会長の中川俊男氏や全国知事会の荒井正吾氏(奈良県知事)ら複数の委員が延期を強く求めた。 複数の委員が新専門医制度について厳しい口調で懸念や疑念を指摘、議論は予定していた2時間を超えた。 新専門医制度は、中立的な第三者機関である機構がプロフェッショナル・オートノミーとして運営。2017年度の開始は、機構の設置等を定めた2013年の厚生労働省の「専門医の在り方に関する検討会」(座長:高久史麿・日本医学会会長)の報告書で決定した(『新専門医制度、2017年度開...