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男性医師から白橋被告への解析用データ提供を示唆、ノバ社側

レポート 2016年2月23日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

ノバルティスファーマ社の降圧剤を巡る京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反(虚偽広告)に問われた元社員とノバ社に対する第11回公判が、2月22日に東京地裁(辻川靖夫裁判長)で開かれ、KHS(Kyoto HEART Study)の事務局を務めた男性医師への弁護側による反対尋問が行われ、弁護側は男性医師のエンドポイント委員会への関与や解析データの管理などについて質問、今後、白橋伸雄被告の証言との整合性を追及するとみられる。また、KHSのサブ解析論文での筆頭著者の「名義貸し」の実態などが明らかになった。 弁護側の男性医師への反対尋問では、検察側主尋問で出てきたデータの管理やエンドポイント委員会の在り方などについて、細かい確認が続いた。データ改ざんがあったとされるCCB論文の解析用データ「SUB_CCB(version1)(自動保存済み).xsl」については、男性医師のパソコン内に保存されていたことが判明している(『KHS主論文、白橋被告が「手法」「結論」「図表」を作成』を参照)。男性医師は白橋被告から渡されたものとしているが、「どのよう...