1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「診療報酬、4つの医療機能と連動せず」

「診療報酬、4つの医療機能と連動せず」

レポート 2016年2月24日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は2月24日の定例記者会見で、2014年度と2015年度の「病院委員会」(委員長:松田晋哉・産業医科大学教授)の審議報告を公表した。会長の諮問事項は「地域医療構想(ビジョン)に基づく新たな医療計画への対応について」で、地域医療構想の本来目的は、病床削減ではなく、将来の各地域の医療のあり方を考えることにあると明記。その上で4つの医療機能と診療報酬体系との連動を否定するなど、地域医療構想を考える上で重要な論点について見解を示す内容になっている(資料は、日医のホームページ)。 福岡県の京築(けいちく)医療圏における地域医療構想の立案手順をモデルケースとして紹介しており、会見した日医常任理事の鈴木邦彦氏は、「各地域で、地域医療構想について話し合う際に参考してもらいたい」と求めた。 「病院委員会」の審議報告を説明する日医常任理事の鈴木邦彦氏。 答申は計4章から成る。第1章は、地域医療構想の本来の目的について、「各地域の人口構造および傷病構造の将来像を推計したとき、病床機能別の患者数を推計した結果を基に、各地域の医療のあり方を考えること」であると確認。医療計画については実効性に批判があっ...