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在宅医療で必要なフィジカルアセスメント

オピニオン 2016年2月26日 (金)  山口俊司

こんにちは。株式会社アインホールディングス在宅医療部の山口です。アインホールディングスが展開する「アイン薬局」は、2008年から北海道夕張市で在宅医療をはじめました。その経験をもとに、現在は「在宅医療は支える医療である」という方針を掲げ、全国の薬局で在宅医療を実施しています。本連載では、4回にわたり「在宅医療で重要なフィジカルアセスメント」について紹介します。第1回は序章として「高齢化率47.7%。夕張市の在宅医療の現状」をお伝えします。 2007年に財政破綻した夕張市 夕張市は北海道のほぼ中央に位置する、東西24.9km、南北34.7km、面積763.07Km2の町です。夏は涼しいため過ごしやすいですが、冬はマイナス20度を下回ることもあります。夕張市の名前を有名にしたのは、高級フルーツ「夕張メロン」。そして、2007年の財政破綻です。2007年時点の夕張市の人口は約1万2,000人で高齢化率44.7%(2015年時点では47.7%)。さらに借入金は630億円で、約40年後の日本の縮図とも言われていました。これを読んでいる方は「北海道の田舎町がただ衰退しただけじゃない?」と思われるか...