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「死ぬことがファンタジー」、死生観の教育必要◆Vol.8

スペシャル企画 2016年3月6日 (日)  聞き手:橋本佳子(m3.com編集長)、まとめ:成相通子(m3.com編集部)

杉原亨氏は「死の教育」が必要と指摘。 渋谷 一つ聞きたいことがあります。グローバルな視点です。戦後の日本のように、途上国でも感染症から生活習慣病にシフトしています。今アジアの死因トップは脳卒中になり、アフリカなどでもそういう疾病構造の変化があります。 今、日本の医療がやっていること、そして、直面することは、ある意味で最先端です。高齢化にどう対応するか。これからはいかに死ぬか、認知症などで手に負えなくなった時に死をどうやって受け入れていくか。日本の医療は実は今すごく注目されている。(国境なき医師団で活動している)吉野先生は日本と海外を行ったり来たりしていますが、グローバルな視点から、日本の医療をどう思いますか? 吉野 日本は、長寿大国としてリーダーになれる、見本になれるようなものはたくさんあると思うが、なかなかそれが、外に発表できていません。日本のここは優れている、こういう食生活が良いとか、これだけ長寿である理由とか、(海外でも)気になっていると思うので、最先端の医療という意味でももっと外に発信していけたらいいと思います。 それと、日本では、医療が恵まれていない所に行って何かする人がまだ...