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大学病院、「院長の選考方法」改革へ、厚労省検討会

レポート 2016年2月27日 (土)  成相通子(m3.com編集部)

厚生労働省の第1回「大学附属病院等のガバナンスに関する検討会」(座長:田中滋・慶應義塾大学名誉教授)が2月25日に開かれ、大学病院長の権限強化や選任方法の見直しについて議論した。本検討会は、大学病院等で医療安全の問題が昨今相次いだことを受けて厚労省が取りまとめた改善策に基づいて設置されたもので、塩崎恭久厚労大臣が「病院長は意向投票による選任ではなく、どのような方法が適切か、検討が不可欠だ。大学病院等のガバナンスをゼロベースから議論し、特定機能病院の承認要件についてさらに見直しを進めたい」とのあいさつを寄せた。 検討会には、文部科学省高等教育局医学教育課もオブザーバーとして参加。 今後、数回の議論を重ね、今夏をめどに報告書を取りまとめる予定。 第1回の検討会では、座長をはじめ出席した7人の構成員が、病院長に求められる資質や権限、選考方法について自由に意見を述べた。オブザーバーとして、千葉大学医学部附属病院長の山本修一氏と文部科学省高等教育局医学教育課長らが出席した。 大学病院の病院長は、学長らが病院長を選考し任命する。学内教職員による意向投票(予備調査)を行い、候補者を推薦してから選考会...