1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. オーストラリアの薬局解体新書~日本の保険薬局の今後を考える~

オーストラリアの薬局解体新書~日本の保険薬局の今後を考える~

オピニオン 2016年3月2日 (水)  藤田健二

創薬研究員、薬局薬剤師、学習支援・薬局研究部門のマネジャーを経て、シドニー大学大学院で薬学博士号の取得を目指す藤田健二先生に、オーストラリアの医療制度および薬局実務を読み解きながら、今後の日本の保険薬局のあり方について考察していただく本連載。第4回は、「調剤実務(医薬品分類・調剤業務の流れ・箱出し調剤・リピート処方せんなど)」についてお話しいただきます。 医薬品の分類 オーストラリアでは、医薬品および毒物はSchedule1-9 (S1-S9)とUnscheduledの計10種類に分類されています(表1)。 表1. 医薬品および毒物の分類区分 写真1. 一般販売薬 (Unscheduled/写真右) および薬局義務薬 (S2/写真左) この中で、実際に薬局で取り扱っている医薬品の分類は、Unscheduled、S2 (Pharmacy Medicine)、S3 (Pharmacist Only Medicine)、S4 (Prescription Only Medicine)、S8 (Controlled Drug)の5種類です。同じ成分・規格用量の医薬品であっても包装単位によって区分...