1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「精神的緊張は深刻」「家族の安否分からぬまま勤務」、7割が勤務中に被災◆Vol.2-1

「精神的緊張は深刻」「家族の安否分からぬまま勤務」、7割が勤務中に被災◆Vol.2-1

医師調査 2016年3月2日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

Q2 2011年3月11日の東日本大震災の発災時は、どこで被災されましたか。 東日本大震災は2011年3月11日金曜日の午後2時46分に発災。7割超の医師が勤務先で被災した。 ■発災時の状況 【岩手】 ・釜石の病院内で被災。その後、4日間電気なく、自家発電で一部の電気設備のみで勤務。10日くらいは休日なし。病棟のストレッチャーの上で寝泊まりした。食事も十分でなく、10日で3kgくらい痩せた。大変であった。公立病院にはDMATなどの応援はあったが、当院には応援なし。公立病院は病棟が損傷し、入院は廊下で対応できないものは盛岡や北上に全て搬送されていた。このことは、1週間以上経ってから知った。こんな感じです。 ※詳しくは『【岩手】「民間病院にはDMAT来ず」「41人の患者引き受ける」◆Vol.2-2』を参照 【宮城】 ・沿岸部の病院であったため、当日は1階病棟の患者を全て2階以上に上げて一晩を過ごした。また、近隣の津波被害に遭った住民が病院へ押しかけ、避難所代わりとなった。親族を亡くされた職員も多かったが、津波被害のため自宅を捜索に行ける者もわずかで、皆何ら家族の安否も分からないままに病院で...