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「診療報酬の遍在是正」がキーワード - 中川俊男・日医副会長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2016年3月2日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

2025年に向けて、地域包括ケアシステムの構築が進む中で実施された2016年度診療報酬改定。7対1入院基本料の見直しなど、医療機能の分化と連携の推進に向けた改定項目が並ぶ。 診療側の立場から中医協の議論を主導したのが、日本医師会副会長の中川俊男氏。今改定の注目点やその評価、影響などをお聞きした(2016年2月25日にインタビュー。計4回の連載)。 中川副会長は「今改定は、営利に走る大手薬局チェーンへの歯止め」と評価。 ――前回の2014年度改定は、地域包括ケア病棟入院料や地域包括診療料など、注目の新設点数がありました。次回の2018年度改定は、診療報酬と介護報酬の同時改定です。その中間に当たる今改定は、新設点数は少なく、診療報酬体系の問題点の修正に重点を置いた印象です。 目立った新しい点数がないという理解は正しいと思います。限られた財源しかない改定なので、無理に大変革をせず、点数の修正にとどめたのは正しいやり方でしょう。 日本医師会が、今改定の議論の中で問題視していたのは、調剤医療費の高騰です。その是正に向け、調剤報酬を大幅に見直したことが、第一の評価すべき点です(『かかりつけ薬剤師」...