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【宮城】「地方政府に一任を」「仙台市中心主義に不満」◆Vol.5-3

医師調査 2016年3月8日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

Q 震災後の5年間で、復興において医療に関してはどのような問題がありましたか。 調査結果は『復興における問題点「マンパワー不足」が圧倒的◆Vol.5-1』を参照 【宮城県】 ・震災直後はそもそもスタッフが出勤不可能だった。その後もガソリンがなく出勤できない状況が続いた。公共インフラが破壊されるとできることが激減する。そもそも救急搬送も不可能だった。 ・大変な被害を受けた病院は復興に時間がかかることでしょう。どうしても自治体の応援が必要です。 ・海岸近くは医療をはじめ、住民が生活していく上での環境もまだ不十分で、住民が戻りたくてもまだ戻れない。 ・人材確保を除けば、内陸では大きな問題は無かったと思う。これも津波罹災地域とその他の差が非常に大きいと思う。 ・地域の医療全体としてみた場合、やはり人の不足が大きい気がする。 ・宮城県は何事も仙台市中心主義で、同じ県内の同じ被災地でも、石巻や女川地区の現状には不満がある。人口の減少、特に若年者層に顕著であり、高齢者ばかり目立つため、仮設住宅でのトラブル、老老介護の問題が大きい。 ・復興に伴う医療費無料措置には再考が必要である。無料化することにより...