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「紹介状なしの初診5000円」、税込の最低料金

レポート 2016年3月5日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

2016年4月から、特定機能病院と一般病床500床以上の地域医療支援病院で、紹介状がない初診では最低5000円(歯科では3000円)、再診では最低2500円(同1500円)の定額負担が義務化される(『初再診料は据え置き、2016年度改定を答申』を参照)。厚生労働省は3月4日に地方厚生局や都道府県担当者向けに開催した診療報酬改定に関する説明会で、これらの最低額は消費税込みの価格であると説明した(資料は、厚労省のホームページ)。 初診に係る定額負担の徴収義務化は、健康保険法等の改正を受けた対応。現行でも保険外併用療養費制度を活用して、「特別の料金」を徴収している200床以上の病院は少なくない(『「紹介なし初診」、最高額は1万円超』を参照)。ただ、消費税別か、込みかの料金表示は、各病院に委ねられていた。消費税の取り扱いが変わったわけではないが、今改定を機に、消費税込みの料金表示に統一されていくと考えられる。 3月4日に公表された厚労省通知では、初診に係る定額負担を徴収できない患者、および支払いを求めないことができる患者も明示された。なお、この徴収義務化は、地方自治体立病院などは、条例等の改正...