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岩手、福島の3割超が「患者が減った」◆Vol.6

医師調査 2016年3月9日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

Q 震災前と比べて2016年時点の患者数に変化はありますか。 震災前と2016年時点を比較した患者数では「変わらない」が42%、「減った」が26%、「増えた」が24%となった。県別に見ると、岩手県では「増えた」が10%にとどまったが、宮城県は31%となった。「減った」も岩手県の31%、福島県の33%に対し、宮城県は18%となり、被災3県の中でも患者数の増減に格差が出ていることが見て取れた。 減少の理由については、被災、復興による人口移動のほかに、そもそも人口流出、高齢化による自然減の影響という意見が多かった。 ■変化の内容について 【岩手県】 ・被災地の患者が増えた。 ・沿岸の避難した患者が増えた。 【宮城県】 ・人口の減少が著明で、改善も見込みもないよう。 ・人口流出と高齢化による自然減、震災はそれを加速した。 ・震災直後に大幅に増えた(仮設住宅が近所に多く作られたことにより)。2年くらい前から、復興住宅や内陸部、他県への人口流失が多くなり、少しずつ外来人数は減少傾向が続いている。 ・震災後は被災者の医療費免除のために患者数が増えた印象があるが、現在は落ち着いた。 ・住民の減少が著し...