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なでしこの敗戦に思う、メンタルな強さと医療

オピニオン 2016年3月8日 (火)  岩田健太郎(神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症学講座感染治療学分野教授)

オーストラリアと中国の試合はテレビで見た。韓国戦はキンチョウスタジアムで観た。おかげで?風邪を引いたけど、それはよい。一連の報道に考えさせられている。 今回の一連の敗戦を「気持ちの弱さ」だと評しているメディアが多い。サッカー専門誌でもそのような言い方をしている。でも、彼らがいうところの「気持ちの弱さ」とは別の次元の「気持ち」の問題だとぼくは思う。 不思議だったのは中国戦後半の川村の交代だった。確かに、川村のバックパスから失点したのは事実だ。でも、全体的には川村の守備への貢献は大きかったしパスもよく通っていた。 あの試合はMF4人だったけど中嶋は事実上ウイングみたいな仕事だったので、試しに前半45分だけ見なおして、MF3人のパス成功率をカウントしてみた。こちらの主観でパスを意図したもの、をパスの基準にし、受け手のエラーでない(トラップミスとか)パスの失敗をパスの失敗とした。ただし、宮間が一回やったようにあまりにボールが強すぎてトラップしようがなかった、みたいなのはパス失敗としている。テレビ放映だし、1回しか見てなくてデータをvalidateしてなくて、上記のようにやや恣意的な分析だけど、...