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【岩手】「『絆』という言葉やめて」「ゆっくりとした復興で雇用維持を」◆Vol.14

医師調査 2016年3月21日 (月)  高橋直純(m3.com編集部)

Q 東日本大震災からの復興に関して、行政や医療界に望むこと、広く知ってもらいたいことなどがあれば、ぜひともご記入ください。 【岩手県】 ・沿岸部ほど医師が少なく悲惨である。 ・もっと根本的な地域医療対策を考慮に入れた行政の施策等を進めなければ、救急患者に対応できない開業医を増やすだけの結果になることは目に見えている。 ・復興は被災地によって進捗に差がある。実際に震災前の街の様子を知らない人が、震災後に被災地に来て、気安く復興などという言葉を使ってほしくない。復興、絆などという言葉に酔いしれるのはやめてほしい。被災地は一時の慰めや飾り言葉よりも、お金、仕事、住居を求めている。復興、絆という言葉を口にするのであれば、実際に被災地で生活してみてほしい。ほんの数日視察した程度で分かったようなことは言わないでほしい。現実は甘くない。必要なのは、仕事、住居、そしてお金である。 ・大学新設は間違い。新専門医制度も制度を緩和しないと地域医療は崩壊する。 ・たくさんの身近な方が亡くなる最悪な経験をして、医療偏重でない生活の大切さを意識し始めているのに行政は英断しない。特に2025年問題を考えても在宅移行...