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地域枠の医学生の学力、一般枠と比べて劣らず

レポート 2016年3月17日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議地域医療検討委員会委員長の小林誠一郎氏 全国医学部長病院長会議は3月16日の定例記者会見で、2015年度「地域における医師養成の在り方に関する調査」報告の概要を公表、「地域枠の入学者の学力は、一般枠と比べて遜色がない」と報告した。 会見した同会議地域医療検討委員会委員長の小林誠一郎氏は、「2008年度からの医学部入学定員増に伴い、地域枠も増加した。地域枠の入学者は学力が低いのではないか、と言われるが、今回の調査では、地域枠で入学した学生のストレート卒業率は、一般枠と比べて低いとの傾向は認めず、国試現役合格率も全新卒者の平均合格率を上回っている」と説明した。ただし、本調査は、2008年度(地域枠入学者296人)と2009年度(同602人)のデータであり、数が少ないことから、今後数年間は調査を続け、統計解析ができる数が集まった時点で、ストレート卒業率などの数値を公表する予定だという。 77大学中、67大学が「地域枠あり」 本調査は、文部科学省の委託を受け、同会議が実施。地域枠についての初の全国調査だ。地域枠入学者の学力、義務年限の履行率、地域定着率、辞退率などを分析し...