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改ざん指示、元府立医大教授「断じてあり得ない」

レポート 2016年3月18日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

ノバルティスファーマ社の降圧剤を巡る京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反(虚偽広告)に問われた元社員白橋伸雄被告とノバ社に対する第17回公判が、3月17日に東京地裁(辻川靖夫裁判長)で開かれ、KHS(Kyoto HEART Study)の主任研究者を務めた元京都府立医科大学教授の松原弘明氏の検察側証人尋問が行われた。松原氏はKHSのデータ改ざんなどを指示したり、示唆したりしたことはないかと問われ、「断じてあり得ない」と否定した。 KHSの主論文をEuropean Heart Journal (EHJ)に掲載したことについて、KHSの統計分析を担当した白橋被告とKHS事務局を務めた男性医師(以下、男性医師A)はLancetやJAMAなどの超一流医学誌に投稿するよう主張していたが、松原氏は東京慈恵会医科大学がLancetに発表したJHS(Jikei HEART Study)の「二番煎じ」で、「それほどの価値がない」と考え、EHJへの掲載を決定したと証言した。 松原氏が証人として出廷したのはこの日が初めて。過去の公判で、参加医師が意図...