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一番時間を割いたのは7対1の議論- 宮嵜雅則・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.2

インタビュー 2016年3月23日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――改定の内容についてお聞きします。先ほど「今改定で一歩進めていく」と言われましたが、入院医療の関係では、7対1入院基本料の改定が一番の注目点です(『7対1病棟の重症者割合、25%に引き上げ』を参照)。「重症度、医療・看護必要度」は項目が見直され、該当患者割合の要件は、従来の15%から25%に引き上げられました。 入院医療全般について病床の機能分化を進め、患者さんの病状に応じて、適切な病床で治療を受けていただき、それを評価していくのが基本的な考え方です。急性期医療に限らず、慢性期医療についても機能分化を進めるため、療養病棟入院基本料2で「医療区分2または3の患者が5割以上」という区分を入れたりしています。 確かに今回、一番時間を割いたのは、7対1入院基本料をめぐる議論です。「看護師さんを7対1配置していれば、いくら支払うか」ではなく、「重症な患者さんが一定数入院していた場合に、7対1の看護師さんを配置していれば、いくら支払うか」が基本になるので、患者さんの状態をしっかり捉えていく必要があります。 前回の改定でも一歩進めて、「看護必要度」から「重症度、医療・看護必要度」に変更し、該当患者...