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在宅専門診療所、排除せず認める - 宮嵜雅則・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.5

インタビュー 2016年4月4日 (月)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――在宅医療については、今回、かなりきめ細かく見直しされました。宮嵜課長は、今改定の特徴として、「前回改定で修正すべき点は修正」を挙げられましたが、在宅医療関連の改定は修正に該当しますか。 「在宅医療は、質だけでなく、量の充実も必要」(宮嵜課長) 前回改定を行う前に、在宅医療では不適切事例が相次いで発覚し、集合住宅等の関係については点数を大幅に引き下げる措置を取りました。しかし、前回は議論の時間があまりなかったので、あのような点数設定になったと思います(編集部注:同一建物・同一日の複数訪問の点数は、4分の1に引き下げ)。かなり低い点数設定をしたため、「厳しい」という声があり、集合住宅等の居住者への在宅医療であっても、別の日に個別に訪問した場合には引き下げの対象としない旨の通知を改定後に出しました。しかし、この通知が、「個別に訪問した場合には、高い点数が取れる」と解釈され、集合住宅なのに同一日ではなく、わざわざ患者さん一人一人を日を変えて診るという効率が悪い訪問診療の形態が一部に見られました。 今回は、前回改定後の動向も踏まえ、修正すべき点を検討しました。一つは、「1日に何人に診るか」で...