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アウトカム評価、拡大は慎重に - 宮嵜雅則・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.6

インタビュー 2016年4月8日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――今回の改定で、新しい考え方として、回復期リハビリテーション病棟のリハビリについては、「実績が一定の水準に達しない場合、疾患別リハビリの出来高算定は6単位まで」という、アウトカム評価が導入されました(『回復期リハビリでアウトカム評価を導入』を参照)。アウトカム評価は今後、拡大する方針でしょうか。 今回、アウトカム評価を導入したのは、ポイントの一つです。ただ、慎重に考えていかなければなりません。 今改定の特徴の一つは、アウトカム評価を入れた点だが、その拡大は慎重な検討が必要、と宮嵜課長は考える。 アウトカム評価でよく出てくるのが、手術の成功率です。以前の改定では、手術件数が少ない施設は、件数が多い施設よりも質が低いとされ、手術料を低く設定したことがあります。しかし、これは廃止されました。 「医療の分野で、アウトカム評価を入れた方がいい」という話はよく聞き、非常に大事だとは思います。今回導入したのは、リハビリをしっかりやり、結果が出ているところは評価する、たくさんやっていても結果が出ない場合は評価しないという考えです。 アウトカム評価はどの分野でもそうですが、改善しやすい患者を選ぶといっ...