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長期投薬、「ルール変更でなく考え方の整理」- 宮嵜雅則・厚労省保険局医療課長に聞く◆Vol.7

インタビュー 2016年4月12日 (火)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――次に調剤報酬についてお聞きします。かかりつけ薬剤師が評価される一方、大型門前薬局の報酬にはメスが入るなど、大幅な見直しが行われました(『「医師と薬剤師」間の情報提供、疑義照会増加』を参照)。 宮嵜課長は、「従来から服薬管理を的確に行っていた場合、何も変わることはない」と説明。 中医協はもちろん、中医協以外でも政府の経済財政諮問会議や規制改革会議などで、「医薬分業を抜本的に見直し、患者さん本位の医薬分業にすべき」という議論が出ており、それを受けて見直させていただきました。 これまでは、病院や診療所の中で行っていた薬の調剤を「外に出す」ということで、調剤報酬や処方せん料を評価し、医薬分業を進めてきました。今の院外処方せん発行率は約70%であり、調剤を「外に出す」という意味では成功したと思います。 ただ、薬局が処方せんを集めて調剤ばかりをやっていたのではダメで、患者さんの服薬状況を一元的かつ継続的に管理して、飲み合わせなどをチェックして指導までやっていただかないと、本来の医薬分業とは言えません。服薬管理・指導などを行う、かかりつけ薬剤師を評価する一方、特定の医療機関から処方せんを集めて調...