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新卒合格率100%は4校、2016年医師国試

レポート 2016年3月18日 (金)  成相通子、高橋直純(m3.com編集部)

3月18日に厚生労働省が発表した第110回医師国家試験の学校別合格者状況で、新卒者では順天堂大学、東京慈恵会医科大学、和歌山県立医科大学、近畿大学の4校が100%となった。近畿大学は前回88.3%で、11.7ポイント上昇した(全体の結果は『合格率91.5%、過去10年で最高』を参照)。 近年の医師国試で注目されるのは、2008年度以降の医学部定員増に伴う受験者数や合格率などへの影響だ。6年間で卒業した新卒受験者の入学年度に当たる2010年度の医学部定員は全体で8846人で、前年から360人増加。2009年度以前の入学者も一部含むものの、今回の国試の新卒受験者数は8660人で、2010年度入学定員に対する割合で見ると97.9%(前回97.22%)だった。9割に満たない大学は14校で、例えば、近畿大学の2010年度医学部定員は105人で、今回の試験の出願者数は109人だったのに対し、受験者数は85人に留まった。 新卒合格率が9割を切ったのは前年から1校増の6校で、高い順に関西医科大学、北里大学、愛媛大学、九州大学、岩手医科大学、久留米大学。九州大学は前回の94.6%から87.6%に大幅に合...