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被災地へ「細く長い」支援、全国の小児科医【被災3県】

スペシャル企画 2016年3月23日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

被災地の小児医療を支援する取り組みが、震災から5年が経っても続いている。日本小児科学会、日本小児救急医学会の支援の下、岩手、宮城、福島の被災3県が合同で取り組む東日本大震災小児医療復興新生事務局(以下「事務局」)による支援医師の公募事業だ(事務局のホームページ)。URLは「細く長く(http://www.hosokunagaku.jp/)」。医師が足りない日に応援に来てくれる医師を全国から募るというもので、少ない人数で奮闘する被災地の医師を支える貴重な力になっている。同事務局のサイトでは、「(受け入れる理由は)全国の皆様に、是非、震災医療、そして地域医療を肌で感じていただきたいからに他なりません。そして皆様とともに地域医療の未来を築いていきたいと思います」と、広く全国の医師に呼びかけている。 公立相馬総合病院 2016年2月のある日曜日、福島県相馬市の公立相馬総合病院の小児救急に、東京都大田区にある池上総合病院の小児科科長、辻祐一郎氏が応援に訪れた。土曜日午前中の自身の病院での勤務を終えた後、東北新幹線で福島駅に向かう。そこからタクシーに約1時間半かけて相馬市に入り、駅前のホテルに宿泊...