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DPCは「ブラックボックス化している」の声も

レポート 2016年3月24日 (木)  成相通子(m3.com編集部)

四病院団体協議会(四病協)の総合部会が3月24日に開かれ、部会後に加納繁輝議長が記者会見し、2016年度診療報酬改定を受けてDPC制度について「重症度指数が理解できない」「ブラックボックス化しつつある」との意見が部会で相次いだことから、四病協として厚労省に説明を要望する方針を明らかにした。 DPC制度に関して特に問題視されたのは、新設された「重症度指数」。診断群分類点数表では反映しきれない患者の重症度を評価するために機能評価係数IIに追加されたが(『DPC見直し決定、診療実態をより評価した体系へ』を参照)、「厚労省の説明会で説明されても、仕組みがよく分からない」「中医協の基本問題小委員会でも十分に議論されておらず、委員も理解できていない」などの批判があったという。 加納氏は、「厚労省は診療報酬を示すに当たり、データを基に係数を説明する責任がある」と指摘し、重症度指数に関して「中央社会保険医療協議会の場で、しっかり議論してほしい」と要望する考えを示した。 その他、急性期病床の「重症度・医療看護必要度」の見直しで、「外科系の評価が高く、内科系の評価が不十分」との指摘があり、「内科系疾患の患...