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「生きた経験持った医師」が集まるふくしま国際医療科学センター【福島編◆Vol.3】

スペシャル企画 2016年3月30日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

「福島第一原子力発電所事故後の困難な状況の中で培われた経験、生きた経験を持った人から直接に教育を受けられるのは学生にとって貴重な経験になる」。 福島県立医科大学に新たに設置された「ふくしま国際医療科学センター」。同センターは県民の健康の見守り、早期診断と最先端医療の提供、医療関連産業の振興、人材育成を目的として設置された。2016年中の本格稼働に向け、キャンパスでは施設建設が急ピッチで進んでいる。センター長となる谷川攻一氏は、福島の抱える医療課題に対応するために全国の英知が結集することで、福島の復興そして人材育成につながると説明する。 建設が進むふくしま国際医療科学センター 全国から集まった400人のスタッフ 東日本大震災発生時、広島大救急医学教授緊急被ばく医療推進センターの副センター長だった谷川氏を含め、福島には原子力発電所事故後に立ちはだかる課題を解決するため全国から支援が集まった。それから5年。数々の試練を乗り切った福島県立医科大学の教職員と支援してきた仲間が集まり、ふくしま国際医療科学センターは診療スタッフを含め最終的には約400人を擁する組織となる見込みだ。 ふくしま国際医療...